
騰訊(テンセント)や網易などポータルサイトや、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」は、「極端な民族主義と過激な言論」を規制する宣言を相次ぎ発表した。 中国では1カ月内に外国人を狙った刺傷事件が2件発生し、中国のネット上では民族主義に関わる論争が起きている。蘇州の事件では、日本人母子を助けた中国人女性が刺された死亡したため、論争が激しさを増している。
中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」などのSNS(交流サイト)では、胡友平さんを追悼する声が書き込まれる一方、事件を起こした刃物男を「英雄」としてたたえる投稿もある。さらに日本人を助けた胡さんを「日本の工作員」と呼んだり、「日本島が沈めば良い」、「早く民族絶滅を」など日本を攻撃する言動も投稿されている。
海外からは、中国政府が近年、国内で民族主義的な感情をあおり続けてきた。しかし、中国政府は蘇州事件で、ポータルサイト各社などを通じ、民族主義的な過激発言を抑制しようと試みているが効果は未知数だ。
◇出典
https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/meiti/wy-07012024103124.html