中国メディアの澎湃新聞などによると、河南省南陽市新野県で4月、男児が犬にかまれて負傷し、病院で治療を受けたが、受診から18日後に死亡した。南陽市疾病対策予防センターは、医療ミスのため狂犬病ワクチンが効かなかったことが原因とみて専門班を立ち上げて調査を始めた。
男児は4月21日に路上で犬にかまれて重傷を負い、同日、狂犬病ワクチンの接種を受けた上、けがの治療を受けた。男児は1日に退院したが、8日に意識が薄れ再度入院し、翌日死亡した。
国家疾病予防管理局は、狂犬病の恐れのある患者に対し、傷口の消毒、狂犬病免疫製剤の注射、狂犬病ワクチンの接種の3段階の処置を行うことを規則として定めている。
男児の母親は、受診先の南陽臥竜瑞和病院で治療を受けたのに命が失われたのは、治療が規則通りでなく、狂犬病ウイルスの中和や除去を行えなかったためと主張している。
同病院は、中国メディアの紅星新聞の取材に対し「マニュアル通りの措置を行い、最大限の努力を尽くした」と述べた。また、南陽市疾病対策予防センターによれば、狂犬病ウイルスの免疫に失敗したのは同市では25年ぶり。今後、専門班が詳しい調査を行う。
◇出典
https://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_27395877
https://www.cna.com.tw/news/acn/202405160095.aspx
◇参考情報