香港メディアの星島日報によると、中国各地で子どもを中心する肺炎マイコプラズマの爆発的な感染拡大が起きており、各病院の小児科がパンク状態となっている。医師によれば、医薬品が効かない薬剤耐性を持つマイコプラズマのまん延も深刻化している。(写真は星島日報のサイト)
上海交通大学医学院付属新華病院では、9月中旬から子どもの患者により満員状態。医師は「児童呼吸器科の入院患者の90%はマイコプラズマ肺炎で、薬剤耐性を持つ場合が非常に多い」と述べた。
マイコプラズマはウイルスと細菌の中間で細胞壁がない。ペニシリンなどの抗生物質は細胞壁に作用するため効果がなく、マクロライド系抗菌薬が使われるが、薬剤耐性のマイコプラズマが医師の頭痛の種となっているという。
新華病院の医師によると、インフルエンザなどとともに薬剤耐性のマイコプラズマに感染すると危険な状態になることもある。衛生状態に気をつけるほか、インフルエンザワクチンの接種も必要という。
中国メディアの南方周末によれば、9月の新学期開始後、上海、北京、河北、江蘇などの各地で、マイコプラズマ肺炎の患者が急増。しかも、子どもの患者が多いのが特徴だ。
北京佑安病院感染総合科の主任医師は「今年は各種の呼吸器感染症の患者が非常に多い。過去3年間(新型コロナウイルス対策のため)人の移動が少なく、多くの人の体内で抗体のレベルが落ちているからではないか」と話している。
◇出典
https://std.stheadline.com/realtime/article/1958688/%E5%8D%B3%E6%99%82-%E4%B8%AD%E5%9C%8B-%E6%94%AF%E5%8E%9F%E9%AB%94%E8%82%BA%E7%82%8E-%E8%87%B4%E5%A4%9A%E5%9C%B0%E5%85%92%E7%A7%91%E6%B7%AA%E9%99%B7-%E6%8A%97%E8%97%A5%E6%80%A7%E5%95%8F%E9%A1%8C%E5%9A%B4%E9%87%8D
https://www.infzm.com/contents/258814?source=134
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