ラジオ・フランス・アンテルナショナル（ＲＦＩ）によると、中国当局が日本から来航する貨物船に対し、船体を安定させる「バラスト水」の検査を行っていることを、複数の関係者が明らかにした。（写真は東網のサイト）
中国は東京電力福島第1原子力発電所から出る処理水の海洋放出に反対。海洋放出の開始前から複数の港湾で、放射性物質の検出を目的にバラスト水の検査を始めたとみられる。これまでのところ貨物の輸送に大きな影響は出ていないが、日本政府が情報を収集を急いでいる。
日本が処理水の海洋放出を初めてから14日で3週間。中国は処理水を「核汚染水」と呼び、放出の即時停止を求めている。中国は、海洋放出が国際安全基準に適合しているした国際原子力機関（ＩＡＥＡ）への不信感を表明。福島近海の海水のサンプリングや分析結果を評価する、ＩＡＥＡの国際モニタリングの枠組みに加わっていない。
海運業界の関係者によると、中国の天津港で、現地海事局が日本から来航した貨物船に対し、日本領海で入れたバラスト水の放射性物質の検査を始めた。
中国当局は、バラスト水の検査開始を公表しておらず、書面による通知などはしていないが、天津のほか山東など多くの港湾で実施しているもよう。海洋放出の開始以前、中国が日本産水産品に対し、放射性物質の検査始めた7月上旬以降に始めたとみられている。
◇出典
https://www.rfi.fr/cn/%E4%B8%AD%E5%9B%BD/20230915-%E4%BC%A0%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E6%82%84%E6%82%84%E6%A3%80%E6%B5%8B%E6%8A%B5%E5%8D%8E%E7%9A%84%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%88%B9%E5%8E%8B%E8%88%B1%E6%B0%B4
https://www.163.com/dy/article/IEUVHT4M055633G3.html