中国の農村部で最近、村の幹部が村民に殺害される事件がしばしば起きている。5月に入ってからの2週間に、華北と東北で幹部が家族ごと襲われる事件が3件発生、計18人が死亡、1人がけがした。いずれも村の幹部の不正が原因とみられる。台湾の中央通信社が14日伝えた。
中国の各メディアによると、今月1日には山西省定襄県西社村、10日は山東省済南市・西李村、11日には、遼寧省東港市・馬家崗村で村長や村の党書記と一家が地元住民に殺害された。土地や資金のトラブル、子どものいじめがきっかけだった。
山西省定襄県西社村では、村民の男(38)が村長一家3人を殺した。男は先に土地と資金を巡るトラブルで村長に陥れられ、2年間服役していたという。済南市・西李村では、英語教師が、子どものいじめをきっかけに市内の西李村トップの党書記の一家3人を殺した後、自殺した。
遼寧省東港市・馬家崗村では家畜処理業の男(64)が、隣人との土地をめぐる争いで村長に調停を依頼したのに、不公平な扱いを受けたことに立腹。村長と家族を刃物で殺害後、奪った車で逃走し、歩行者らを次々とはねた。車を奪われた運転手や歩行者を含む11人が死亡、1人が重傷を負った。男は警察に拘束された。
◇出典
https://www.cna.com.tw/news/acn/202305140181.aspx
https://std.stheadline.com/realtime/article/1925530/%E5%8D%B3%E6%99%82-%E4%B8%AD%E5%9C%8B-%E8%BE%B2%E6%9D%91%E9%A0%BB%E5%82%B3%E6%9A%B4%E5%8A%9B%E6%A1%88%E4%BB%B6-5%E6%9C%88%E5%85%A9%E5%91%A83%E6%9D%91%E5%B9%B9%E9%83%A8%E9%81%AD%E6%BB%85%E9%96%80%E9%87%8018%E6%AD%BB
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