米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア（ＲＦＡ）によると、中国で新型コロナウイルスの感染が終息しない中、症状が似ているＡ型インフルエンザの感染が各地で急速に拡大している。中国紙・人民日報によると、呼吸器科の専門家は、流行のピークが１カ月余り続く恐れがあるとして、外出を控えるよう市民に呼びかけた。（写真はRFAのサイト画面）
第一財経など各メディアによると、中国疾病対策予防センターは4日、「全国新型コロナウイルス感染状況」を公表。各地の病院で、インフルエンザのような症状の患者の受診が増えている。ソーシャルメディアには、中国各地の病院が患者であふれる画像が多数投稿されている。
台湾の中央通信社によると、北京児童病院では発熱とせきの症状のある子どもは、2月末は月所に比べ6倍に増えた。四川省成都市の住民によれば、子どもが41度の熱で成都市第六人民病院に行ったが、診察を受けられたのは4時間後だったという。
専門家は、Ａ型インフルエンザの流行のリズムが、過去３年間のコロナ対策で狂い、ピークの始期と終期の予測が困難になっていると指摘した。住民がマスク着用を続けた結果、一部住民でインフルエンザウイルスに対する抗体が減少。過去のデータに基づく予測が難しくなっているためだという。
この専門家によると、コロナの感染拡大を参考に予測すると、ピークはあと１カ月余り続きそうだという。
◇出典
https://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/4-03062023113146.html
https://www.cna.com.tw/news/acn/202303060305.aspx
◇参考情報