香港メディアの星島日報によると、中国の民営複合企業、中国杉杉控股（上海市）の創業者で董事会主席（会長）の鄭永剛氏が10日午後2時ごろ、滞在中の東京で死去した。65歳だった。葬儀は14日、東京で行われる。（写真は星島日報のサイト画面）
鄭氏はしばしば日本に出張し、最近は東京都港区の住居に滞在していた。昨年12月は東京で新型コロナウイルスに感染した。1月22日の春節（旧正月）も、子息の誕生日を祝うため東京で過ごしていた。鄭氏は10日午後、突然、心臓の不調を訴え、東京都立広尾病院に搬送されたがまもなく死去した。
同社は浙江省発祥で、鄭氏は同省民営企業の代表的な人物。2019年の中国長者番付「胡潤百富榜」では、資産105億元（約2024億円）で370位だった。
鄭氏は1958年、浙江省寧波市出身。76年に高校卒業後、軍隊に入隊した。1989年、債務不履行に陥っていた地元の服装メーカーを引き継ぎ、後の杉杉集団の母体とした。
杉杉集団は1996年に株式を上場、99年に本社を上海に移し、事業の多角化を始めた。2002年には、リチウムイオン電池分野に進出。同電池の材料で世界第3位の供給業者に成長した。杉杉集団には、伊藤忠商事が28％出資している。
◇出典
https://std.stheadline.com/realtime/article/1904839/%E5%8D%B3%E6%99%82-%E4%B8%AD%E5%9C%8B-%E5%AF%A7%E6%B3%A2%E7%99%BE%E5%84%84%E5%AF%8C%E5%95%86-%E6%9D%89%E6%9D%89%E9%9B%86%E5%9C%98%E4%B8%BB%E5%B8%AD%E9%84%AD%E6%B0%B8%E5%89%9B%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%AA%81%E7%99%BC%E5%BF%83%E8%87%9F%E7%97%85%E5%8E%BB%E4%B8%96