中国メディアの第一財経によると、上海市政府の感染症対策部門は16日、総合的に判断して、新型コロナウイルスの今回の感染の波は既にピークアウトしたと述べた。また、広州日報によると、広東省広州市政府の保健部門は18日、コロナの感染拡大が終息期に入ったとの見方を示した。
上海市政府によると、上海の今回の感染は昨年12月中旬から急速に拡大。新規感染者は12月下旬にピークを迎えた後、毎日、減少を続けている。市中感染の勢いの低下も明らかだとした。また、広州市政府は、市内の各医療機関の救急外来や発熱外来は平常の診療体制に戻ったとした。
広州市政府によれば、同市住民の感染率は85%以上。流行中のウイルスは主に、コロナのオミクロン変異株のBA.5.2派生型で、市内の感染者からXBB派生型は確認されていない。
台湾の中央通信社によると、中国政府の技術分野の研究機関、中国工程院メンバーの張伯礼氏は「中国の多くの省で、感染拡大が落ち着く傾向にある。再び感染の波が形成される恐れは小さい」と述べた。
中国では、1月22日の春節(旧正月)を前に帰省ラッシュが始まっており、交通運輸省の予測では、前年同期比99.5%増で、コロナ前の19年同期の70.3%にあたる計約20億9500万人が移動する見込み。
中国疾病対策予防センターの感染病学の首席専門家、呉尊友氏は「1月下旬から2月中旬、春節の移動を原因とする第2波の感染拡大が起きる」と述べ、張伯礼氏と異なる見解を示した。
◇出典
https://www.yicai.com/news/101653075.html
https://finance.sina.com.cn/roll/2023-01-18/doc-imyaqvkk8935143.shtml
https://www.cna.com.tw/news/acn/202301180270.aspx
https://www.cna.com.tw/news/acn/202301180102.aspx
https://www.cna.com.tw/news/acn/202301180149.aspx
◇参考情報