
中国・北京大学国家発展研究院の馬京晶副教授らの研究グループが、中国の新型コロナウイルスの感染者が11日現在累計9億人で、感染者の割合が64%に達するとするリポートを発表した。リポートによれば、中国政府が「ゼロコロナ」政策を撤廃してから13日後の昨年12月20日ごろ、全国の多くの地域が感染のピークを迎え、同月末にはピークアウトした。中国メディアの
経済観察網が13日伝えた。(写真は
RFIのサイト画面)
リポートによると、感染者の割合が最も高いのは西部地区の3省で、甘粛省は91%、雲南省は84%、青海省が80%だった。馬副教授は「ネット上では北京や上海、広州の感染状況が大きく伝えられているが、データから西部地区の感染率はさらに高いと推計できる」と語った。
馬副教授によると、感染者の割合は、新型コロナの症状に関するネット上の検索量に基づき推計した。ネット上で「発熱」、「せき」などの症状に関する検索が増えると、感染者の割合が上昇したという。
また研究グループは、ビッグデータの解析のほか、全国でアンケート調査も実施し、1万1443件の回答を得た。それによると、回答者のうちの感染者は82%が発熱し、うち75%は最高38.5度を越えた。発熱の持続時間は3日以上が46%、解熱剤を使ったのは86%。また、76%は「コロナはインフルエンザより苦しかった」と答えた。
さらに感染者の半数は5~7日で症状が消えて、陰性に転換した。約20%は、症状消失までさらに長い時間が必要だった。
◇参考情報
○河南省、住民89%がコロナ感染 「BA.5.2」拡大
○多数都市でコロナ拡大ピークアウト 中国専門紙が報道

中国・北京大学国家発展研究院の馬京晶副教授らの研究グループが、中国の新型コロナウイルスの感染者が11日現在累計9億人で、感染者の割合が64%に達するとするリポートを発表した。リポートによれば、中国政府が「ゼロコロナ」政策を撤廃してから13日後の昨年12月20日ごろ、全国の多くの地域が感染のピークを迎え、同月末にはピークアウトした。中国メディアの
経済観察網が13日伝えた。(写真は
RFIのサイト画面)
リポートによると、感染者の割合が最も高いのは西部地区の3省で、甘粛省は91%、雲南省は84%、青海省が80%だった。馬副教授は「ネット上では北京や上海、広州の感染状況が大きく伝えられているが、データから西部地区の感染率はさらに高いと推計できる」と語った。
馬副教授によると、感染者の割合は、新型コロナの症状に関するネット上の検索量に基づき推計した。ネット上で「発熱」、「せき」などの症状に関する検索が増えると、感染者の割合が上昇したという。
また研究グループは、ビッグデータの解析のほか、全国でアンケート調査も実施し、1万1443件の回答を得た。それによると、回答者のうちの感染者は82%が発熱し、うち75%は最高38.5度を越えた。発熱の持続時間は3日以上が46%、解熱剤を使ったのは86%。また、76%は「コロナはインフルエンザより苦しかった」と答えた。
さらに感染者の半数は5~7日で症状が消えて、陰性に転換した。約20%は、症状消失までさらに長い時間が必要だった。
◇参考情報
○河南省、住民89%がコロナ感染 「BA.5.2」拡大
○多数都市でコロナ拡大ピークアウト 中国専門紙が報道