自称慈善団体の会員数万人が北京で抗議、法輪功以来の規模

 マルチ広東省深セン市に本部を置く自称慈善団体「善心匯」の会員ー多数が24日、マルチ商法の疑いで当局に逮捕された代表者らの釈放を求め、北京市豊台区の北京大紅門国際コンベンションセンター前で抗議集会を行った。香港のニュースサイト東網は、中国で非合法化された気功団体「法輪功」が1999年に行った抗議集会以来18年ぶりの規模だったと報じた。(写真は、星島日報のキャプチャー)

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、公安部は7月21日、「貧困救済、富の平等と共生」を名目にマルチ商法を行って巨額の財物を詐取したとして、「善心匯」を名乗る会社組織「広東深セン市善心匯文化伝播有限公司」の張天明代表らを拘束したと発表した。

 善心匯の会員数は全国に数百万人いるとされ、張容疑者らが拘束された湖南省永州市では21日から小規模な抗議集会が発生。その後、山東、湖南、北京などの都市に広がった。22日には北京市の中国共産党中央規律検査委員会、23日には天安門広場で小規模な集会、デモ、座り込みが行われた。

 RFAによると、24日の抗議集会は一時参加者が10万人に達したとされる。付近の交通が一時混乱し、地下鉄の北京大紅門駅は臨時に閉鎖された。その後、警察が出動し集会参加者を大型バスで連れ去ったという。

 東網によると、今回の抗議集会は、1999年4月25日北京中心部で行われた法輪功のメンバーによる抗議集会以来、北京で行われたものとしては最大規模となった。

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