台湾の中央通信社の5月30日の報道によると、中国30数省（自治区・直轄市）の白血病患者のグループが、新型コロナウイルスの接種が原因で発症した疑いがあるとして、真相究明や救済を求める公開質問状を5月初め以降、2回にわたり公表したことが分かった。（写真は香港０１のサイト画面）
公開質問状によると、ワクチン接種が原因で白血病を発症した疑いがあるのは、大都市の住民で、3歳～70代。昨年、接種から数日後、発熱や寝汗、頭痛、吐き気などの症状が出て、受診したところ急性白血病と診断された。患者は1000人に上るという。
各地の疾病対策予防センターの専門家は、ワクチン接種と白血病の発症を偶然と結論づけている。しかし、公開質問状は、症例が1000人以上あり、偶然とはいえないと反論している。
公開質問状によると、患者は地元や省政府、北京の中央政府に直訴したが、取り合ってもらえない。一部の患者や直訴の際、当局から暴力的に制止された。メディアや弁護士も協力を避けているという。
患者が接種したワクチンは、主に中国の製薬メーカー科興控股生物技術（シノバック・バイオテック）の製品。北京生物、武漢生物など他のメーカーの製品も含まれる。多くが2回接種後に発症した。
香港メディアの香港０１の取材に対し、香港政府の顧問を務める、香港中文大・呼吸器科の許樹昌教授は「ワクチンが白血病を引き起こすとの証拠はない。両者に関係はない」と述べた。
◇出典
https://www.cna.com.tw/news/acn/202205300180.aspx
https://www.hk01.com/%E5%8D%B3%E6%99%82%E4%B8%AD%E5%9C%8B/776301/%E7%96%AB%E8%8B%97%E6%8E%A5%E7%A8%AE%E5%BE%8C%E6%82%A3%E7%99%BD%E8%A1%80%E7%97%85-%E5%85%A7%E5%AA%92-%E4%B8%8D%E8%89%AF%E5%8F%8D%E6%87%89%E4%B8%80%E5%B9%B4%E6%9C%AA%E6%8A%AB%E9%9C%B2-%E4%BE%9D%E6%B3%95%E6%87%89%E8%A3%9C%E5%84%9F%E6%82%A3%E8%80%85
https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/renquanfazhi/hcm-05312022054041.html
https://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/2-05302022092242.html