
米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、欧米が新型コロナウイルスの影響から抜け出しつつある中、中国が厳しい「ゼロコロナ」政策を続けていることに、国際社会がいぶかる一方、中国では民衆の怒りの声が上がり始めた。中国国産ワクチンに対する中国政府の不信感が背景にあるという。(写真は
中央社のサイト画面)
香港大学・李嘉誠医学院の金冬雁教授は、中国当局がゼロコロナを堅持する原因として「第一は国産ワクチンに対する中国政府の信頼の欠如だ」と指摘。ワクチンの有効率が低いため、ゼロコロナ施策を捨てられれないとした。
金教授によると、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製ワクチンは効果はあるものの、メッセンジャーRNA(mRNA)やアデノウイルスを使った他のワクチンより有効率が低い。
台湾の中央通信社によると、中国では当局のゼロコロナ政策の堅持に民衆が反発。ネット上では「恐ろしいのは感染でなく政策だ」との声が上がっている。あるネット民は「感染防止対策が不合理で、統一基準がない。厳格な対策をしても、感染拡大を止めるのは不可能」と指摘した。
中国の感染の主流は変異株の「オミクロン株」。別のネット民は「オミクロン株は感染力は強いが、病毒性は低い。無症状感染者が多いのに、感染防止対策で民衆が苦労し、財貨が失われている」などと述べた。
中国政府筋によると、ゼロコロナ政策を堅持する理由の一つは、中国の医療提供体制が脆弱(ぜいじゃく)であること。中国は国土が広く人口は膨大だが、医療供給体制は不均衡。オミクロン株の重症化率が低くても、大量の患者が出れば医療が対応できなくなる恐れが強いという。
◇出典
https://www.voachinese.com/a/voaweishi-2022323-voaio-public-grievances-for-the-lockdown-and-zero-policy/6497737.html
https://www.cna.com.tw/news/acn/202203210160.aspx
https://www.cna.com.tw/news/acn/202203130097.aspx
https://www.cna.com.tw/news/acn/202203220338.aspx
○深センと東莞が都市封鎖 産業への影響に懸念
○上海でコロナ感染拡大 入国者隔離ホテルから

米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、欧米が新型コロナウイルスの影響から抜け出しつつある中、中国が厳しい「ゼロコロナ」政策を続けていることに、国際社会がいぶかる一方、中国では民衆の怒りの声が上がり始めた。中国国産ワクチンに対する中国政府の不信感が背景にあるという。(写真は
中央社のサイト画面)
香港大学・李嘉誠医学院の金冬雁教授は、中国当局がゼロコロナを堅持する原因として「第一は国産ワクチンに対する中国政府の信頼の欠如だ」と指摘。ワクチンの有効率が低いため、ゼロコロナ施策を捨てられれないとした。
金教授によると、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製ワクチンは効果はあるものの、メッセンジャーRNA(mRNA)やアデノウイルスを使った他のワクチンより有効率が低い。
台湾の中央通信社によると、中国では当局のゼロコロナ政策の堅持に民衆が反発。ネット上では「恐ろしいのは感染でなく政策だ」との声が上がっている。あるネット民は「感染防止対策が不合理で、統一基準がない。厳格な対策をしても、感染拡大を止めるのは不可能」と指摘した。
中国の感染の主流は変異株の「オミクロン株」。別のネット民は「オミクロン株は感染力は強いが、病毒性は低い。無症状感染者が多いのに、感染防止対策で民衆が苦労し、財貨が失われている」などと述べた。
中国政府筋によると、ゼロコロナ政策を堅持する理由の一つは、中国の医療提供体制が脆弱(ぜいじゃく)であること。中国は国土が広く人口は膨大だが、医療供給体制は不均衡。オミクロン株の重症化率が低くても、大量の患者が出れば医療が対応できなくなる恐れが強いという。
◇出典
https://www.voachinese.com/a/voaweishi-2022323-voaio-public-grievances-for-the-lockdown-and-zero-policy/6497737.html
https://www.cna.com.tw/news/acn/202203210160.aspx
https://www.cna.com.tw/news/acn/202203130097.aspx
https://www.cna.com.tw/news/acn/202203220338.aspx
○深センと東莞が都市封鎖 産業への影響に懸念
○上海でコロナ感染拡大 入国者隔離ホテルから