米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア（ＲＦＡ）によると、中国各地で軍隊がミサイル発射訓練を繰り返す一方、空襲警報のサイレン鳴動や、人民解放軍の役割に関する宣伝が盛んに行われてる。江蘇や山東、安徽など華東地区では住民に、空襲向け非常用品が配布されたほか、防空に関する教育活動が行われている。ネット上では、多くのネットユーザーが、台湾武力統一に関する当局の宣伝を拡散するなど、交戦気分が高まりを見せている。
中国軍は最近、対台湾の軍事演習を頻繁に実施。中国中央テレビ局は10月28日、中国版ツイッターで、台湾を担当する東部戦区・陸軍防空部隊の演習の映像を掲載。「全部隊は上級に指示を受け、一級戦備体制に突入した」などのナレーションをつけた。
また、中国紙・長沙晩報によると、湖南省は11月1日午前、全省で空襲警報のサイレンを鳴動。さらに、安徽省合肥市や江蘇省南京市政府、山東省済南市の政府は、空襲の際に使う非常用品の配布を始め、ネット上に使い方の説明動画を掲載した。
軍事問題に詳しい評論家の畢キン（森の形に木３つ）氏はＲＦＡに対し「最近色々な動きがあるが、どれも虚勢だ。本当に戦争をする気なら戒厳令を出す。台湾を放棄しないとの意志を民衆に伝えるためだ」と話している。
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