
事故が起きたのは、山東五彩竜投資が経営する栖霞市笏山金鉱。爆発により坑道につながるはしごや、通信設備が破壊された。12日午前5時現在、約300人が重機など約40台を使い、作業員の救出作業を行っている。地下に空気を送る作業も行われている。
関係者によると、坑道に通じる穴が狭く、救出作業が難航している。現場では爆発で有毒ガスが発生したが、短時間で除去できる見通しがないという。
ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)によると、中国は世界最大の金産出国で、2019年は中国の採掘量が世界の11%を占めた。中国全土の金鉱は、2016年現在、約3000カ所を数える。
中国は炭鉱を中心に鉱山の事故が頻発。昨年12月に重慶市の炭鉱で起きた事故では、作業員23人が死亡した。