中国の王毅外相は8日、第12期全国人民代表大会(全人代=国会)第5回会議の記者会見で、中国が日中関係の改善を望んでいることを明らかにした。ただし、「日本が先に心の病を治し、中国の発展を理性的に受け入れることが前提」と指摘した。香港星島日報が8日伝えた。
日本が中国への対抗を諦めるようくぎを刺したものの、日中関係改善への意欲を示した発言として注目される。
王外相は、今年が1972年の日中国交正常化45周年、日中戦争のきっかけとなった1937年から80年の節目であることを指摘。日本に対し、歴史を学んで戦争の対抗の道を選ばず、中国との関係改善に向かうよう呼びかけた。
(参考)香港星島日報