国民党政権が住民を弾圧、多数殺害した1947年の「2・28事件」70周年の28日、同党指導者だった故蒋介石総統を記念する「中正紀念堂」周辺で、堂内の蒋総統の銅像を求める市民と反対派が小競り合いを起こした。聯合報が同日伝えた。
銅像の撤去を求めたのは、「自由台湾党」の蔡丁貴主席ら台湾独立派の市民団体。警察は混乱を防ぐため、紀年堂がある広場入口を封鎖していたが、市民団体が突破を図って一時混乱した。
また、銅像撤去に反対する中国との統一派の市民団体と警官隊をはさんで罵り合いになり、一部で小競り合いになった。
紀念堂は28日、銅像撤去を巡る社会の対立を避けるためとして、1日だけ臨時休館した。