湖南省の退役軍人500人、党機関庁舎前でデモ

　湖南省の退役軍人約500人が17日、同省の共産党規律検査委員会庁舎前で、退役軍人の待遇改善を求め陳情デモを行った。参加者は、武装警察と警察に阻まれ、一部が殴られたという。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア（ＲＦＡ）が伝えた。

　17日は、1979年の中越戦争発生から38周年の記念日。同戦争に参加した退役軍人数千人が同日、戦死者の埋葬地である広西チワン族自治区の広西寧明烈士陵園に集まり、追悼を行った。

　国務院（中央政府）は、退役軍人を対象とした補償・優遇条例を施行。最高軍事機関、中央軍事委員会主席を務める習近平国家主席も、退役軍人の処遇改善を指示したが、デモに参加した退役軍人らによると、十分に実施されていない。再就職のあっ旋を受けた退役軍人も、その後、退職を迫られるなどしているという。