習近平国家主席は3日、抗日戦争・反ファッシズム戦争勝利70周年記念日の式典で行った演説の中で「中国は永遠に覇権を求めず、拡張を行わない」などと述べた上、中国軍の兵力30万人を削減する方針を明らかにした。習主席はBBC中国語電子版が伝えた。
カナダの軍事誌「漢和防務評論」の平可夫編集長は、兵力削減について「平和を切望しているのとイメージを作りたいため」と述べた。一方で、兵力削減は戦闘力削減のためではなく、軍事予算をミサイル部隊や、特殊部隊、海軍の増強などに振り向けることが目的と指摘した。
国防部の楊宇軍報道官は同日、記者会見で兵力削減について「中国の軍隊はさらに精鋭化し、編成はもっと科学的となる。軍の情報化を加速し、部隊の質を高める」などと述べた上、一定規模の兵力と軍事予算を維持する方針も強調した。
(参考)http://www.bbc.com/zhongwen/simp/indepth/2015/09/150903_ana_china_military_cut