
中国工業情報化省は30日、中国全土の鉱工業企業のうち一定以上の規模を持つ企業は100%、中小企業は4分の3が操業を再開した公表した。国家統計局が31日発表した3月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は、前月比16.3ポイント上昇の52.0と、2月(35.7)からV字回復した。
一方で国家衛生健康委員会は31日、中国の無症状感染者が30日現在1542人おり経過観察を受けていると発表。4月1日から、無症状感染者も毎日公表するとした。うち205人は海外で感染した。無症状感染者は、発熱やせきの症状はないが、ウイルス検査では陽性となる。
医学研究所勤務の評論家、横河氏は、当局が無症状感染者の公表に踏み切ったことについて「新たな感染拡大が起こった場合の言い逃れのため」と話している。
中国で労働者の職場復帰が進むにつれ、再度の感染拡大の懸念が高まる中、無症状感染者に注目が集まっている。香港紙・サウス・チャイナ・モーニング・ポストが先に、中国政府の機密情報をもとに、2月末現在、無症状感染者が4万3000人いると報じた。