
香港で行われたデモとしては、1997年の中国への主権返還後、最大規模。同日午後2時半、香港島中心部のビクトリア公園に集まった参加者が、林鄭月娥・香港行政長官の辞任を求めるカードなどを手にして数万人がデモに出発。銅鑼湾(香港島、コーズウェイベイ)などを経て政府総部庁舎前まで行進した。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、行進が始まると、市民が次々に加わり、参加人数が膨らんだ。
英BBC放送によると、香港島・金鐘(アドミラリティ)の政府総部の庁舎付近では市民多数が集結し、警備の警官隊とにらみ合いを続けた。同日午後7時半ごろ、デモ参加者5~6人が車道の占拠を試みたため、警官隊がトウガラシ・スプレーを噴射して解散させた。
VOAによると、香港当局は逃亡犯条例改正の理由として、台湾で殺人を犯した香港人が香港に逃げ帰った事件を挙げている。しかし、民主派団体など反対派は、逃亡犯の引き渡しの対象が拡大され、中国本土が含まれていることに反発。中国の司法制度が不健全で、香港人が引き渡されれば、司法面での権利や公平な手続きが保障されないと主張している。
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