EUがファーウェイ製品使用許可 米国の5G排除の努力が徒労に

 2019年3月27日為欧州連合(EU)は26日、域内通信各社に対し、中国の通信設備・端末メーカー、華為技術(華為、ファーウェイ)が製造した設備の使用を許可すると発表した。米国はEU各国に対し、第5世代モバイルネットワーク(5G)からファーウェイ製品を排除するよう求めていたが、ほぼ徒労に終わった。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が伝えた。(写真はVOAのキャプチャー)

 米国はEUに対し、ファーウェイの製品には情報収集のためのバックドア(裏口)があり、中国情報機関が基幹通信インフラに侵入できると主張。ポンペオ米国務長官は「もし盟友がファーウェイの製品を使うなら、米国は情報を共有を制限する以外に方法はない」と警告していた。

 しかし、米国の希望とは裏腹に、ドイツは先に通信回線網でのファーウェイ製品の使用を禁止しないと宣言。英当局も、いかなる脅威も発見が可能だとの認識を示した。フランスでも、5Gからファーウェイの排除を試みたが、上院で阻まれた。イタリアは、ファーウェイを排除しないばかりか、巨大経済圏構想「一帯一路」への協力を約束した。

 欧州の通信業界関係者は英BBC放送に対し、各国の移動通信網にファーウェイ製品が既に浸透しているのに、米国が排除を求めていると指摘。「取り除くには数億ドルのコストがかかり、われわれの5G事業に遅れが出る」と述べた。

★参考情報★

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