2019年3月5日加 中国共産党政法委員会の公式サイトは4日、中国当局が拘束中のカナダの元外交官、マイケル・コブリグ氏について、国家機密窃取容疑などでの捜査が大きく進展したと伝えた。カナダ司法省が1日、ファーウェイの孟晩舟副会長の米国への身柄引き渡しを巡って審理を許可したことへの報復とみられる。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が伝えた。(写真はラジオ・フリー・アジアのキャプチャー)

 公式サイトによると、コブリグ氏は2017年以降、一般パスポートと商用ビザでの中国入国を繰り返し、関係者を通じて敏感な情報を窃取するなどしていた。別に拘束中のカナダ人の朝鮮問題専門家、マイケル・スパバ氏も関係者で、コブリグ氏に情報を渡していたという。

 カナダ当局が昨年12月、米国の要請で孟氏を拘束後、中国当局はコブリグ氏らを拘束したほか、覚せい剤密輸の罪に問われたカナダ人男について懲役15年の判決を改め、死刑を言い渡した。これらはカナダに対する「人質外交」とみられ、中国とカナダの外交関係に深刻な亀裂が生じている。


★参考情報★
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カナダ、孟副会長の引き渡し審理開始へ=中国大使館が抗議
ファーウェイ事件後のカナダ人拘束13人 8人は釈放