トルコが中国の新疆政策批判 両国の緊張高まる

2019年2月13日穆 トルコ政府は9日、中国政府が新疆ウイグル自治区に設置した「再教育キャンプ」について、人道への恥辱だ強く批判したほか、ウイグル人音楽家がキャンプ内で死亡したと指摘した。中国政府はトルコに渡航する国民に注意を促した。また、中国政府系紙・環球時報はトルコ政府に強く反発する社説を掲載した。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が12日伝えた。(写真は博訊新聞網のキャプチャー)

 トルコ外務省の報道官は9日、中国政府が同自治区のイスラム教徒の居住地区でウイグル人を任意に捕まえ、キャンプに収容しているなどと批判するコメントを発表した。これに対し環球時報の社説は「コメントは、西側メディアの誇張報道を事実とみなすもの。トルコの新疆問題に対する見方は自分勝手で浅薄だ」などと批判した。

 トルコ政府が指摘するウイグル人音楽家の死亡説に対し、中国当局は、ウイグル人音楽家を自称する男性が「国家の法律に違反し、調査を受けている」と語る映像を公開している。

 専門家によると、トルコ政府による中国政府の批判は、自国の世論を反映したもの。トルコ人は、カザフ人、ウイグル人、キルギス人を同族とみており、中国政府の政策に強く反発。政府に関与を求めている。トルコ政府は過去2年間、この問題で沈黙を守ってきた。

★参考情報★
ーーーーーーーーーーーー

カザフ族2000人の出国、中国が容認 カザフスタンが受け入れ 国際世論に配慮か

タイトルとURLをコピーしました