習主席が深センの住宅地訪問 厳戒体制に住民から不満も

 2018年10月24日深中国広東省を訪問中の習近平国家主席が24日、深セン市龍華区の高層住宅街「龍悦居」を視察するとみられることが分かった。周辺は23日夜から厳戒態勢が敷かれたほか、警備の都合で周囲の4車線道路が2車線に変更され渋滞が起きた。住民からは不満の声も出ている。香港紙・蘋果日報(電子版)が24日伝えた。(写真は、蘋果日報のキャプチャー) 

 視察先とみられるのは「龍悦居」の第4期地区。住民は24日、自宅のカーテンを開けておくよう命じられ、各建物は午前9時から出入り禁止となった。幼稚園などに通う子どもを迎えに外出できなくなり、9時前から屋外で待機する親の姿もみられた。周囲の商店は休業し、付近の道路では車がう回を命じられた。
 同地区は23日からゴーストタウン化しており、住民の1人は「昨晩(23日)は、あたりが真っ暗だった。数え切れない警察官が住宅地内をくまなく検査していた。レストランは、客もまばらだった」と話している。

 香港メディア東網によると、習主席は23日午前10時、香港と珠海、マカオを結ぶ海上橋「港珠澳大橋」の開通式に出席し、開通を宣言した。韓正、劉鶴の両副首相や広東、香港、マカオ政府の高官も式典に出席した。

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