特急電車脱線転覆、18人死亡178人重軽傷 カーブ曲がりきれず?=台湾

2018年10月22日普 台湾北東部にある宜蘭県蘇澳鎮の新馬駅構内で21日午後4時50分ごろ、台湾鉄路管理局(台鉄)の樹林(新北市)発台東行きの特急電車「普悠瑪列車」6432号が脱線転覆し、22日午前1時半までに乗客366人のうち18人が死亡、178人が重軽傷を負った。中央社が22日伝えた。(写真は聯合報のキャプチャー)

 電車は8両編成で全車両が脱線した。現場は約300メートルのカーブで、スピードの出しすぎが原因だった可能性がある。台鉄は、当時の運転記録を分析しないと分からないとしている。 

 電車は2011年に導入した比較的新しい車両で、大規模な保守作業を終えたばかりだった。

 乗客の1人で、交通部道路総局の幹部は「列車が激しく揺れた後、事故が起きた」と述べた。別の乗客は「宜蘭県に差し掛かる前から、急ブレーキを繰り返していた。事故前に異音が聞こえた」と話している。
 台鉄は直ちに緊急対策チームとセンターを発足。事故区間はバスによる振替輸送を行った。
 蔡英文総統は事態を重視し、乗客の捜索と救助、台湾東部の交通確保、事故原因の究明の3点を指示した。
 台鉄は過去10年間に、重大事故4件を起こし、1人が死亡、71人がけがした。1981年3月には、新竹駅と竹北駅間の前渓橋で列車が川に転落し、30人が死亡、130人が重軽傷を負う大事故が起きた。

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