
孟前総裁は中国に帰国後、9月25日から家族への連絡が途絶え、ICPOが中国公安部に照会したが返答がなかった。ICPOは7日、ツイッターで「ICPOの事務局が孟総裁からの辞職願いを受け取り、直ちに承認した」と発表した。
孟前総裁の夫人は7日、フランスのメディアに対し「夫から、電話を待つようにとのショート・メッセージをもらった。まもなくナイフの絵が送られてきた」と述べた。孟氏はその後、音信不通になったという。
世界の注目が集まる中、国家監察委員会は7日夜、公式サイトで「孟宏偉氏は違法行為の嫌疑で、国家監察委員会の取り調べを受けている」と発表した。翌日、趙克志公安相が公安部の会議で「孟宏偉氏は収賄などの容疑で取り調べを受けている。調査の受け入れは当人の意志によるものだ」と述べた。
報道によると会議は「孟宏偉氏の収賄が、党と公安部に損害をもたらした。周永康氏の害毒の影響を徹底して取り除く」方針を決定した。孟前総裁の事件が、2015年に収賄罪などで無期懲役の判決を受けた周永康・前中国共産党政治局常務委員と関連していることを示した。