米ニューヨーク・タイムズ紙は29日、中国が海上兵力の大拡充を進めており、既に太平洋で米国と支配権を争う段階に達したとする長文記事を掲載した。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が29日伝えた。
同紙によると、中国の主なライバルは日本、米国、インド。中国は海軍とミサイル部隊に重点を置く近代化により、既にアジア太平洋での軍事的均衡を崩した。中国の軍事力は、世界的規模では米国に劣るが、中国が最重視する台湾海峡と南シナ海では米国を脅かす存在となっている。米国は第二次大戦以来、太平洋でいかなる脅威を感じたことはなかったが、現在は中国の艦艇、航空機としばしば遭遇する事態となっている。
同紙によると、米インド太平洋軍のフィリップ・デービッドソン司令官は今年3月、米議会上院での指名公聴会で「中国は現在、米国と開戦しない限り、いかなる状況下でも南シナ海を支配する能力を持っている」と書面で証言した。
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