AFP通信は12日、中国が主権を主張する南シナ海で、フランス軍が艦艇を航行させたほか、空軍による演習を計画していると報じた。中国が南シナ海の島・岩礁で軍事拠点化を進めていることに対抗する狙いがある。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

 仏軍の艦艇は今年5月末、各国が領有権を争う南沙(スプラトリー)諸島周辺を航行した。中国軍艦が現れたため「儀礼上」の無線交信を続けたという。

 最近、南シナ海では米軍が先頭に立ち「航行の自由」作戦を行い、同海全域の領有を主張する中国に対抗している。英国も定期的に軍艦を航行させ、ベトナムなど南シナ海周辺国の支持を得ている。