米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、河北省の保養地、北戴河で習近平国家主席とら現役指導者が長老らと非公式に意見を交わす、毎年恒例の北戴河会議が開幕したもようだ。中国国営新華社通信は、李克強首相が8日、国連総会第73会期議長のエスピノサ氏と北戴河で会談したと報じた。中国政府系メディアは、北戴河会議のもようを伝えないのが普通だが、8日の新華社電は、同会議の開催を示唆している。
中国中央テレビ局の夜のニュースには、習近平主席と李首相動静を毎日伝えるが、8月以降は途絶えており、北戴河会議の開催を暗示している。
会議では江沢民、胡錦濤の両国家主席経験者や李鵬元首相らが出席。海外メディアによれば、米国との貿易摩擦の激化、中国経済の衰退、習主席による汚職取り締まりに名を借りた反対派排除などについて、現役指導者への不満をぶつける可能性がある。習主席が譲歩しない場合、対立が激化する恐れもあり会議の動向が注目される。