中国当局は9月8日、応急管理部の前党委書記・前部長である王祥喜氏に対し、党籍剥奪と公職剥奪の処分を科した。王氏は重大な規律違反と違法行為の疑いで調査を受けており、当局は収賄容疑で検察機関に移送した。処分に伴い、中国共産党第20回党大会の代表資格も終止され、違法所得などが没収された。
中央紀律検査委員会と国家監察委員会の調査によると、王氏は規定に違反して贈答品を受け取ったほか、公務に影響を及ぼし得る宴会や公費による宴会に参加したとされる。また、幹部の昇進で不正に便宜を図り、特定の関係者による事業活動を支援したほか、職務上の立場を利用して工事の受注や昇進をめぐる利益供与を行ったと認定された。
当局はさらに、王氏が巨額の財物を不法に受領したと指摘している。これらの行為について、党籍と公職を剥奪する処分を決定し、規律違反および違法行為による所得を没収した。検察機関への移送により、今後は収賄容疑をめぐる法的手続きが進められることになる。
王氏は1月31日、重大な規律違反と違法行為の疑いで調査対象となっていた。正部級の高官経験者が失脚し、収賄容疑で検察機関に移送されたことは、中国の政治・行政運営をめぐる重要な動向であり、在中邦人や日系企業にとっても、中国の行政機関幹部をめぐる監督と人事の動きを確認する材料となる。
