雲南省昆明の空港で米国籍研究者を拘束、中国は国家安全活動の疑いと説明

米国籍のミャンマー問題研究者、敏辛(Min Zin)氏が6月3日、中国政府の招請で学術会議に出席するため到着した雲南省昆明の空港内で、中国当局に拘束された。敏氏はタイ在住で、有効な中国ビザを所持していた。米国務省は8月、敏氏について不当拘留と認定し、中国側に釈放を求めた。

米国務省関係者によると、敏氏は昆明の学術会議に参加した後に行方不明となり、到着当日に空港で拘束された。米国籍でミャンマー系の政治学者・分析官である敏氏は、米国務省が中国政府の招待による訪中だったと説明する一方、中国側は6月12日に拘束を認めた。

中国外務省の林剣報道官は、敏氏が中国の国家安全を脅かす活動に関与し、中国法に違反した疑いがあるとして、司法機関が法に基づき処理していると説明した。中国側は違法な拘束や任意拘束の存在を否定している。これに対し米国務省は、敏氏を含め、恣意的に拘束または出国を禁止されている米国民の釈放を中国に要求した。

今回の拘束は、中国で学術活動を行う外国人研究者の安全に関わる。中国を訪問する研究者や駐在員にとって、招請を受けて有効なビザを所持している場合でも、当局が国家安全に関する疑いを理由に法的手続きを進めると説明する事例として、訪中・滞在時のリスク認識に影響する。

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