
広西柳州でM5.2地震 住宅13棟倒壊、3人不明
中国広西チワン族自治区柳州市柳南区で5月18日午前0時21分、マグニチュード5.2の地震が発生した。中国地震台網によると、震源は柳南区太陽村鎮付近(北緯24.38度、東経109.26度)で、震源の深さは8キロだった。地震発生後には周辺地域でマグニチュード2.2~3.2の余震が計5回発生した。
柳州市地震災害対策本部によると、18日午前4時時点で住宅13棟が倒壊し、4人が病院へ搬送された。いずれも命に別条はないが、3人が行方不明となっている。7000人以上の住民が緊急避難した。
揺れは広西チワン族自治区の広範囲で観測され、柳州のほか南寧、桂林、貴港、梧州、河池、来賓などでも強い揺れを感じたとの報告が相次いだ。
震源地の太陽村鎮では道路沿いの自建住宅が相次いで倒壊した。一部建物では大きな亀裂も確認され、住民らは深夜に屋外へ避難した。中国新聞社の記者が18日午前2時40分ごろ現地入りした際には、多数の消防隊員や公安関係者が救助活動を続けていた。
太陽村鎮の住民の黄さんは「大きな音がした直後、一気に建物が崩れた」と証言した。就寝中に母親の叫び声で目を覚まし、急いで外へ逃げたという。家族に死傷者はなかったものの、近隣住宅が倒壊し、多くの住民が路上へ飛び出したとしている。
中国当局が国家4級緊急対応 大規模救援を展開
地震発生後、柳州市地震災害対策本部は直ちに緊急対応を開始した。応急管理、公安、消防救援、自然資源、住宅都市建設、交通、電力、水道、民兵部隊などを動員し、行方不明者の捜索と住民避難を進めている。
消防救援部隊は車両51台、隊員315人を震源地域へ投入した。中国国務院の地震救援指揮部弁公室と緊急管理省は、国家地震災害4級緊急対応を発動し、現地へ作業チームを派遣した。
当局は建築物の安全性や橋梁、主要道路、鉱山、地質災害危険区域などに対し、全面的な緊急点検を実施している。警戒区域の設定や危険道路の封鎖も進められており、二次災害の防止に全力を挙げている。
現時点で通信、電力、水道、ガス、道路交通はおおむね正常に維持されている。ただ、余震への警戒感は強く、柳州市中心部では多くの住民が広場や公園へ避難した。市民広場周辺では、多数の住民がテントを設営して夜を明かし、周辺道路には避難した車両が並んだ。
柳州市民の劉所菊さんは「揺れで目が覚め、扇風機が大きく揺れていたため、急いで服を着て階下へ逃げた」と話した。別の住民は「17日にも何度も小さな揺れを感じていたが、今回が最も強かった。家族全員が飛び起きた」と語った。
中国南部で高まる地震リスクと防災課題
広西チワン族自治区は中国南西部の地震帯に近く、過去にも中小規模の地震被害が発生している。ただ、同地域は四川省や雲南省ほど大規模地震の印象が強くないため、耐震性能が十分でない自建住宅が依然として多いと指摘されている。
今回の震源地となった太陽村鎮でも、道路沿いに建設された低層住宅が集中的に被害を受けた。中国では農村部や地方都市周辺で自建住宅が広く存在しており、建築基準や老朽化問題が以前から課題となっている。
中国政府は近年、防災インフラ整備や災害対応能力の強化を進めている。今回も国家レベルの緊急対応を迅速に発動し、大規模な救援部隊を投入した。一方、SNS上では住民から「余震が続き不安だ」「夜間避難で高齢者の負担が大きい」といった声も上がっている。
中国当局は今後、行方不明者の捜索を続けるとともに、余震監視、損傷インフラの復旧、避難住民への生活支援を進める方針だ。
[出典]
- 央视新闻「广西柳州5.2级地震 已致3人失联 正全力搜救失联人员」
- 聯合報「廣西柳州發生5.2級地震 部分房屋倒塌已致3人失聯」
- 星島頭條「廣西柳州5.2級地震3人失聯 逾7000人疏散 13棟房屋倒塌」
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