バイカル湖で車が水没、中国人観光客ら8人死亡 氷の亀裂の突破試み失敗 記録的高温で氷に緩みか

バイカル湖で車両沈没事故、中国人観光客7人を含む8人が死亡 「無許可の氷上走行」が悲劇に

ロシアのバイカル湖で2026年2月20日午後、中国人観光客8人を乗せた車両が氷の亀裂から湖に転落する事故が発生した。この事故で、ロシア人運転手1人と中国人観光客7人の計8人が死亡し、観光客の男性1人のみが救助された。現地当局の捜査や目撃者の証言により、事故の凄惨な状況と背景が明らかになっている。

事故は20日午後、バイカル湖オリホン島のホボイ岬付近で発生した。ロシア製のバン(通称「小鋼砲」)が、幅約3メートルの氷の亀裂に突っ込み、水深18メートルの湖底へと沈没した。目撃者の証言や公開された映像によると、運転手は氷の亀裂を発見した際、停車して迂回するのではなく、逆に加速して一気に突破しようとした。これが直接の引き金となり、車両はわずか1分から3分という短時間で完全に水中に姿を消した。沈没する直前、車から這い出した男性1人に対し、周囲の観光客がロープを投げ入れ、間一髪で救出した。

異常高温と不法営業が招いた必然の悲劇

現地当局の調査により、事故車両は政府が通行を厳禁していた未開放のエリアを走行していたことが判明した。運転手の44歳ロシア人男性は、正規の旅行会社に所属せず、市場価格を大幅に下回る低価格で個人的に客を乗せていた。さらに、この運転手は無免許であった可能性も指摘されている。

背景には、今冬の異常気象と観光産業の構造的問題がある。イルクーツクでは2月の平均気温が2.3度と、過去100年以上で最高値を記録するほど上昇していた。この記録的な高温により氷層が脆弱になっており、積雪がその亀裂を隠していたため、極めて危険な状態だった。それにもかかわらず、低価格を武器にする個人ガイドが、安全管理を無視してスリルを求める観光客を危険なエリアへと誘導する実態が浮き彫りになった。

バイカル湖の冬季観光は、氷層の下の波が生む独特の破裂音や透き通った氷柱が中国人観光客を中心に絶大な人気を誇る。しかし、利益優先の不当な運行と、自然の脅威に対する認識不足が、今回のような重大な犠牲を招く結果となった。

中露関係への影響と安全管理の徹底

21日、ダイバーらによる捜索の結果、湖底から8人全員の遺体が収容された。身元が確認された犠牲者の中には、夫婦と14歳の少女、その親族女性からなる家族4人が含まれていた。この事態を受け、ロシアのラブロフ外相は中国の王毅外相に対し、哀悼の意を表した。ラブロフ外相は全面的な調査を約束し、調査結果を中国側に通知すると伝えている。

駐ロシア中国大使館は、冬のロシア観光における安全管理を徹底するよう改めて強く呼びかけている。大使館は、正規の旅行会社と資格のある運行車両を選択し、極端な悪天候下での外出を避けるよう警告した。バイカル湖では1月28日にもオリホン島付近で中国人観光客1人が死亡する転落事故が起きたばかりであり、短期間に相次ぐ悲劇は、現地の観光管理体制の不備を浮き彫りにしている。

[出典] ・7名中國遊客貝加爾湖遇難 目擊者稱司機無視冰裂奪命冰湖!貝加爾湖冰裂「吞車」 7中國遊客葬身18公尺深淵貝加爾湖意外|7名中國遊客遺體全數尋獲 俄外長向王毅致哀俄羅斯貝加爾湖|車輛沈湖致8死事發影片曝光-1人奮力抓繩索逃生

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