帰還中の消防車が崖から転落 隊員6人死亡 湖南
2026年2月19日午後4時ごろ、中国湖南省婁底市新化県炉観鎮において、消火任務を終えて帰還途中の新化県消防救援局の消防車1台が崖下に転落した。この事故により、乗車していた消防隊員6人が公務中に殉職し、1人が負傷するという極めて凄惨な事態となった。新華社通信をはじめとする複数の中国メディアが報じている。
事故を起こした消防車は、同鎮で発生した民宅の火災消火任務を完遂し、所属先へ戻る途中の出来事であった。当時の現場周辺の気象条件は、小雨のちに霧という悪天候に見舞われており、最低気温は3度まで低下していた。新化県は湖南省中部に位置するが、地形的には山地や盆地が入り組む険しい地貌で知られている。視界不良や過酷な路面状況といった環境要因が、今回の不慮の事故を招いた可能性が高い。現在、現地当局による詳細な事故原因の精査と、負傷者の救護および善後策が進められている。
春節の火災多発と消防インフラの課題
今回の事故が起きた背景には、中国における春節期間特有の過酷な社会状況がある。今年の中国では、春節休暇に伴う花火や爆竹(煙火)の使用に起因する事故や爆発、火災が各地で相次いでおり、消防当局の出動頻度は極限状態に達していた。2月18日には湖北省宜城市の爆竹販売店で強力な爆発が起き12人が死亡し、15日には江蘇省東海県でも違法な花火使用によって連鎖爆発が発生し8人が命を落としている。また、広東省梅州市大埔県では、住民や未成年者の火遊びによって1日に5件もの山火事が同時多発的に発生するなど、各地で警戒が強まっていた。
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