
EV炎上の動画拡散 4人死傷、ドア開かず救出難航
昨年3月、中国雲南省文山市で発生した新エネルギー車(EV)の衝突・炎上事故を捉えた映像がSNS上で改めて拡散され、物議を醸している。 映像には、車両が衝突した約20秒後には激しい黒煙と火の手が上がり、車内が猛火に包まれる凄まじい光景が記録されていた。 この事故では乗員5人のうち1人が死亡し、3人が負傷する惨事となっている。
最も議論を呼んでいるのは、緊迫した救出現場の様子だ。 車外に脱出した運転手らが後部座席のドアを開けようと何度も試みたが、ロックが解除されず、外側からドアを開けることができなかった。 この「衝突時にドアが開かない」という事象が救助の大きな障壁となり、結果として被害を拡大させた可能性が指摘されている。
東風汽車のセダン「eπ 007」の欠陥疑惑とメーカーの回答
事故車両は、中国の国有自動車大手である東風汽車傘下のブランド、東風奕派(eπ)のセダン「007」であった。 同車は最新の隠しドアハンドル(ポップアップ式ハンドル)を採用しているが、事故時の作動不良が以前から懸念されていた。
メーカー側は2026年2月5日に声明を発表し、当該事故が2025年3月19日に発生したものであることを認めた。 炎上については「貨車との高速衝突によるもの」と認定したが、多くのユーザーが疑問を呈している「なぜドアが開かなかったのか」という構造的欠陥の問題については、正面からの回答を避けている。 中国ではEVのドアロック解除失敗による死亡事故が相次いでおり、これを受けて当局は、2027年1月から故障時でも外部から物理的に開扉できる「機械式解放ハンドル」の装備を義務付ける新国家標準(GB 48001-2026)を施行する予定だ。
「英雄」から一転、救助者は事故を引き起こした加害者
動画には、白い服を着た男性が路肩の石を拾って事故車の窓を割り、自らも手に重い火傷を負いながら、わずか20秒間で後部座席から3人の乗客を引きずり出す勇敢な姿が映っている。 映像が拡散された当初、この男性は「無私の英雄」として称賛を集め、公的な善行表彰(見義勇為)を求める声が相次いだ。
しかし、地元当局(文山州)が公表した事故認定書により、事態は一変した。 事故の主要な原因は、この救助にあたったトラック運転手の男性による「違反なバック走行」だったことが判明したのである。 男性が運転する貨車が違反走行をしたことでEVとの衝突を招き、結果として1人の死者を出したと認定された。 当局は、男性に主要な責任がある以上、救助活動は「自らの過失が招いた事態への対処」に過ぎないとし、善行表彰の対象外とする判断を下した。
「EVの安全性」と「加害者による救命活動」という二つの重い課題を突きつけたこの事故は、最新技術への依存と交通法規遵守の重要性を改めて世に知らしめることとなった。
[出典]
- 電動車起火車門打不開 司機需砸碎車窗救人 | on.cc東網
- 雲南電動車遇禍乘客險葬身火海 車廠未正面回應車門失靈問題 | 星島頭條
- 有片|汽車起火男子砸窗20秒救3人 當地部門:為肇事者負全責 | 香港01
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