中国とロシアの爆撃機が12月9日、異例の飛行ルートで日本周辺を周回し、東京方向へ向かう飛行を実施したことが明らかになった。日本政府関係者によると、中国とロシアの爆撃機が同時に東京方面へ飛行したのは初めてで、飛行経路の特異性から戦略的威嚇の可能性があるとして、日本政府は警戒を強めている。台湾や香港のメディアが読売新聞など日本の情報として伝えた。
読売新聞など日本メディアの報道によれば、飛行したのは中国人民解放軍の轟-6K爆撃機2機と、ロシア空軍のTu-95戦略爆撃機2機で、戦闘機の護衛を伴っていた。編隊は沖縄本島と宮古島の間にある宮古海峡を通過して西太平洋へ進出した後、従来とは異なるルートで進路を北東に変更し、日本列島に沿って飛行。四国沖まで到達した後、引き返したという。
この航路を延長した場合、東京都に加え、神奈川県横須賀市の海上自衛隊横須賀基地や在日米海軍横須賀基地の方向に至る。日本政府関係者は、航路設定そのものが示威的であり、日本の安全保障環境に影響を与えかねないと受け止めている。
中国側が投入した轟-6Kは、轟-6系列の改良型で、航続距離は1500キロを超えるとされる。核弾頭搭載が可能な空対地巡航ミサイル「長剣-20(CJ-20)」を運用できる能力を持つとされ、自衛隊幹部は「東京を爆撃できる能力を誇示する意図がある」と指摘した。Tu-95も核兵器搭載が可能な戦略爆撃機であり、今回の中ロ共同空中戦略巡航は、両国が連携して日本を牽制する性格を持つとの見方が強い。
自衛隊関係者によると、中国の爆撃機が東京方向へ飛行した例自体は2017年にもあったが、中ロ両国の爆撃機が同時に同方向へ飛行したのは今回が初めてだという。これまで中国軍機は、宮古海峡通過後、米軍基地が所在する米領グアム方面へ向かうケースが多かった。
今回の飛行ルートは、12月6日に中国海軍の空母「遼寧」が太平洋上で行動した際の航路とも重なっている。防衛省統合幕僚監部は、遼寧が6日から12日にかけ、太平洋海域で艦載戦闘機やヘリコプターの発着訓練を約260回実施したことを公表しており、日本側は中ロの海空連動の動きを注視している。
日本側では、今回の中ロ共同巡航について、日本の高市早苗首相が11月に国会答弁で述べた「台湾有事は日本の存立に関わる危機事態となり得る」との発言への反発や抗議の意味合いがある可能性も指摘されている。これに対し中国外交部は、年次協力計画に基づく行動であり、地域の平和と安定を維持するためのものだと説明し、日本側の過剰反応をけん制した。
こうした中、日本と米国も抑止力を誇示する動きを見せている。12月10日には日本海上空で日米共同訓練が行われ、米軍は核兵器搭載が可能なB-52戦略爆撃機を投入し、日本の航空自衛隊はF-35やF-15戦闘機を出動させた。東アジアの安全保障環境を巡る緊張は、今後も続く見通しだ。
出典
- 新頭殼 Newtalk(台湾)
中俄轟炸機罕見巡航日本、東京方向へ飛行との分析
https://newtalk.tw/news/view/2025-12-14/1009585 - 世界新聞網 World Journal(台湾・米国華字紙)
中ロ爆撃機の異例航路と日本側の受け止め
https://www.worldjournal.com/wj/story/121339/9201866 - Yahoo奇摩新聞(台湾)
中俄轟炸機罕見直指東京、日本高度警戒
https://tw.news.yahoo.com/%E4%B8%AD%E4%BF%84%E8%BD%9F%E7%82%B8%E6%A9%9F%E7%BD%95%E8%A6%8B%E7%9B%B4%E6%8C%87%E6%9D%B1%E4%BA%AC-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%AB%98%E5%BA%A6%E8%AD%A6%E6%88%92-091019273.html
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