トランプ大統領、米台関係深化に向けた「台湾アシュアランス実施法」に署名 関係の制度的強化が進展

米台関係の深化を狙う法案が成立、制度的枠組みを強化

米国のドナルド・トランプ大統領は2025年12月2日、米台当局間の交流ガイドラインの見直しを国務省に義務付ける「台湾アシュアランス実施法」に署名し、同法が正式に成立した。ホワイトハウスは同日声明を発表し、中国が台湾に対して武力行動を起こす可能性への警戒が高まる中、米台関係の制度的強化を進める政策的意味を強調した。

法律は国務省に対し、台湾との交流がガイドラインの下でどのように発展しているかを示すための定期的な評価を義務付ける。さらに、少なくとも5年に1度の見直しでは、米国が自ら課してきた台湾との接触制限の中で、どの項目を見直し対象とし得るかを洗い出し、その緩和策を具体的に示すことを求めている。米台断交後に積み上げられた官員交流の“レッドライン”を再検討する点が、制度面での大きな転換となる。

同法案は、共和党のアン・ワグナー下院議員、故ジェリー・コノリー議員、民主党のテッド・リウ議員が2025年2月に共同提出し、5月に下院を通過。11月18日には上院が全会一致で可決していた。ワグナー議員は法律成立後、「中国共産党による地域支配の試みに米国が断固として立ち向かう意思を示した」と述べた。


台湾は「正常化の一歩」と歓迎、中国は強い警戒感

台湾の林佳龍外交部長は12月3日、同法により台湾官員が米連邦政府機関を正式な公務で訪問したり、在米代表処で米側との交流を拡大したりできるとの見通しを示し、米台関係正常化への進展を歓迎した。台湾紙・自由時報によれば、台湾外交部は「米台関係の新たな段階へ踏み出した」と評価している。

一方、中国側は米台接近に対して警戒を強める。習近平国家主席は2025年11月24日のトランプ氏との電話会談で、台湾問題は中国にとって核心的利益であり、「戦後国際秩序の重要な構成要素として統一は極めて重要だ」と強調した。米国側は「台湾問題が中国にとって特別な重要性を持つ」との認識を示したものの、今回の法成立が地政学的緊張を高める可能性も指摘される。

米国は長年、台湾防衛をめぐり「戦略的曖昧さ」を維持してきた。今回の制度変更が米台連携を具体的にどこまで押し上げるかは未知数だが、米中関係が緊張する局面において、台湾をめぐる力学に新たな影響を与える可能性がある。米中台三者の関係は今後も注視が必要となる。


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