【香港 高層住宅 火災】死者151人、過失致死容疑で13人逮捕 不正な防火材料使用疑惑と独立委員会設置の背景


2025年12月1日、香港 高層住宅 火災(宏福苑)で死者151人の甚大な被害が発生した。未だ行方不明者約40人の捜索が続く中、当局は建設関係者ら計13人を故殺(過失致死)の容疑で逮捕した。足場ネットの不正な防火材料使用疑惑が浮上しており、行政長官は火災原因と構造的問題を検証する独立委員会の設置を発表した。本記事では、被害の全容と事件の背景を解説する。


甚大な人的被害:死者151人、行方不明者約40人

香港警察は、2025年12月1日午後4時の時点で、大埔の宏福苑で発生した最大級の火災による死者数は151人(消防士1人含む)、負傷者は消防士12人を含む79人に上ったと発表した。依然として約40人が行方不明であり、警察の災害犠牲者身元確認組(DVIU)が、延焼した7棟での捜索を継続している状況である。

火災は11月26日午後2時52分に出火、工事中の外壁全体が瞬く間に炎に包まれ、火は強風にあおられて最終的に全8棟のうち7棟に延焼した大規模な災害となった。政府は犠牲者の遺族に対し、同日夜(12月1日23時35分)より弔慰金や埋葬費などの支給を開始した。

過失致死容疑で13人逮捕 不正な防火材料使用疑惑が浮上

火災の原因究明と責任追及も進んでいる。香港警察と廉政公署(ICAC)は、11月29日から12月1日にかけて、建設コンサルタント、下請け業者、仲介業者など計13人を故殺(過失致死)の容疑で逮捕した。

捜査当局の初期調査では、外壁の修繕工事に使用されていた足場ネットのサンプル7点が、防火基準を満たしていなかったことが判明した。これは、不正な防火材料が使用された疑いを示唆するものである。廉政公署のトップは、関係者が難燃基準に合格したネットと不合格のネットを意図的に混入させ、合格品を検査対象となる部分に敷設することで、検査報告書を不正に取得した疑いがあるとの見解を示している。この保護ネットが瞬時に燃え広がり、火災の拡大を招いた主因と見られている。

独立委員会設置へ 火災を招いた構造的な問題

この悲劇的な香港 高層住宅 火災を受けて、行政長官の李家超(ジョン・リー)は、2025年12月2日10時00分、裁判官が主宰する独立委員会の設立を発表した。委員会は、火災の出火原因と急速な延焼の経緯、およびそれに関連するあらゆる問題(建築規制、監理体制、防火基準など)を徹底的に検証する役割を担う。

宏福苑は1983年に完成した大規模な住宅団地で、事件発生当時は大規模修繕工事が行われており、外壁には竹製の足場とプラスチック製の保護ネットが張られていた。今回の火災は、工事中の足場と保護ネットの構造的な脆弱性を露呈する結果となった。行政の監視体制、建築業者や下請け業者のコンプライアンス、そして住民の安全を確保するための法的枠組みが、独立委員会によって厳しく問われることになる。


[出典]

[1] 香港警方公布,截至今天下午4時,大埔宏福苑的死亡人數增至151人,另有30餘人失聯。 [2] 大埔宏福苑五級火‧持續更新|增至151人死 DVIU續搜索餘下兩廈 政府成立由法官主持獨立委員會 [3] 宏福苑五級火再拘9男1女涉嫌誤殺 累計13人被捕 [5] 香港大樓失火151人罹難 難燃網驗出有問題7件

[関連情報]

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