福建泉州の石油精製プラントで火災 中国で化学工場事故が頻発

福建省泉州市泉恵石化工業園区内にある石油化学企業、中化泉州石化の石油精製プラントで、13日午後4時30分ごろ火災が発生した。事故現場は、同社の「1号石油常圧・減圧蒸留装置」に併設された軽質炭化水素回収設備で、原油処理工程の基幹装置である。

現地当局によると、火災では7人が負傷し、いずれも病院に搬送されたが容体は安定している。行方不明者や取り残された人は確認されていない。火勢はすでに制御され、該当装置は停止している。消防や監督部門が原因調査を進めている。

中化泉州石化は、中国国有化学大手である中国中化控股の重要企業の一つで、2006年9月に設立された。登録資本金は236億元。石油精製・倉庫・輸送・販売を一体化した大型の製油・化学コンビナートで、増強工事を終えており、石油処理能力は年間1500万トン、エチレン生産能力は年間100万トンに達する。


中国で化学工場の爆発・火災が相次ぐ

今回の火災は、近年中国各地で化学工場事故が続発する流れの中で発生した。

今年6月、河南省では化学繊維工場で爆発が起き1人死亡3人けがした(→[化学繊維工場で爆発 1人死亡3人けが 河南]](https://www.alertchina.com/38739963-2/))。
同じ月、河北省では化学工場の煮沸釜が爆発し5人死亡2人けがした(→[化学工場で煮沸釜爆発、5人死亡2人けが 河北]](https://www.alertchina.com/38689286-2/))。
さらに5月には、山東省で化学工場の大規模爆発が発生し5人死亡19人がけがする事故が起きている(→[化学工場で大規模な爆発 死者5人、19人けが 山東]](https://www.alertchina.com/38660687-2/))。
また河南省ではバイオ製薬工場で蒸留釜が爆発し1人死亡3人けがした事例も報告されている(→[バイオ製薬工場で蒸留釜爆発 1人死亡3人けが 河南]](https://www.alertchina.com/38475545-2/))。

[出典]

[関連情報]

タイトルとURLをコピーしました