
甘粛・蘭州の飲食街で爆発 都市ガス漏れの可能性を調査
中国甘粛省蘭州市安寧区の陽明巷美食一条街で10月11日午前、沿道の店舗が爆発し、1人が死亡、1人が軽傷を負った。現場の損壊は激しく、道路は全面封鎖された。応急管理局と都市ガス会社が原因を調査している。
CCTVなどによると、爆発は午前9時25分ごろ発生し、店内の「閃爆(急激な爆燃現象)」が原因とされるが、天然ガス漏れによる爆発の可能性も排除されていない。 現場では舗装を掘り返して配管の検査が続いており、都市ガス会社の職員が監視を続けている。
住民の証言と現場の状況
住民は「地震かと思うほどの衝撃だった」と話し、学生も「授業中に大音響が響いた」と証言した。映像では建物が原形をとどめず、消防が救助と消火にあたる様子が映っていた。停車中の3台以上の車が損傷し、周囲の建物にも被害が及んだ。
爆発地点は蘭州交通大学の向かい、王家荘陽明巷付近。12日時点でも道路封鎖が続き、住民への立ち入り制限が続いている。
ガス会社が調査、社区が安全点検
社区(コミュニティ)スタッフは周辺店舗を巡回し、ガスボンベや消火器の点検を実施。住民グループにも「天然ガスの安全確認を徹底せよ」と通知が送られた。都市ガス会社の担当者は「現場で検査を続けているが供給には支障がない」と説明した。
安寧区応急管理局は「関係部門が現場対応中で、詳細は公表できない」とし、事故原因の特定を急いでいる。
類似事故の多発と安全対策
蘭州の事件は店内のガス設備が関係した爆発の可能性が高いとされ、都市ガス安全の脆弱さを浮き彫りにした。専門家は「都市化の進展で老朽設備が増え、点検や交換の遅れが事故の背景にある」と指摘する。
福建、山西、河南、瀋陽などでも同様の爆発事故が相次ぎ、全国的な安全対策の強化が課題となっている。
[外部リンク]
・華商報「大風新聞」:蘭州美食街爆炸1死1傷 燃氣部門現場安檢排查
・新浪新聞:蘭州商舖閃爆致1死1傷 商舖後方是居民樓
・香港01:甘肅美食街發生閃爆1死1傷 商舖屋頂被炸塌
・星島頭條:甘肅美食街爆炸1死1傷 沿街百米商舖停業
[内部リンク]
・民家倒壊、2人死亡5人けが ガス管破裂で爆発か 福建
・山西太原の住宅地で爆発 1人死亡21人負傷2人不明
・瀋陽の食品市場で爆発 習主席の視察3日後
・食堂でガス爆発 客ら20人重軽傷 河南