湖北省武漢市の繁華街で9月6日夜、乗用車が人混みに突っ込む重大事故が発生し、7人が負傷した。場所は江漢区花楼街と交通路の交差点で、時間は午後10時20分ごろ。負傷者はいずれも命に別条はなく、警察は現場で運転していた24歳の耿姓の男を逮捕した。中国当局は事故原因を公表しておらず、調査を進めている。台湾紙の経済日報などが報じた。

事故の背景についてはSNS上で憶測が広がっている。一部では「社会への報復を狙った故意の犯行ではないか」との見方がある一方、目撃者は「運転手が酒気帯びの状態で車を暴走させ、3台の車や複数の歩行者に衝突した後に逃走を試みたが、警察に捕まった」と証言している。酒気帯びによる暴走か、それとも社会的報復を狙った意図的な突入だったのか、真相は不明のままだ。
7日現在、警察は酒気帯びや故意性の有無について正式な説明をしていない。動機や背景が明らかにならないなか、市民の不安は高まっている。事故現場は商業施設が密集する江漢区の中心部に位置し、夜間は人通りや車の往来が多い。目撃者が撮影した映像には、黒色の乗用車が大破し、頭部から出血して倒れる女性や、意識を失って路上に横たわる歩行者の姿が映っていた。地面には大きな血痕も残り、現場は騒然となった。
警察の発表によれば、巻き込まれた7人は治療を受けており、命に危険はないとされる。ただし現地メディアやインターネット上の証言では、加害車両は少なくとも3台の車と多数の歩行者に次々と衝突したとされ、被害の広がりが浮き彫りになっている。
繁華街の中心で起きた今回の車暴走事件は、市民生活の安全に大きな衝撃を与えた。公共の安全確保が課題となるなか、警察による今後の調査の進展と公式発表が注目されている。



「車暴走」に関する最新記事まとめ
以下は、サイト「AlertChina.com」で検索した「車暴走」に関する記事です。
広州で車暴走、歩行者ら6人負傷 「無差別襲撃」の指摘も
概要
広東省広州市で乗用車が群衆に突入し、少なくとも6人が負傷。車は約4kmにわたり暴走し、歩行者や車両に次々と衝突。警察は疲労運転の可能性を指摘して動機に言及していないが、「無差別襲撃」との憶測も飛び交っている。
乗用車が暴走、商店壁面に激突 乗客2人死傷 湖北
概要
湖北省黄岡市英山県で乗用車が暴走し、車やバイクに衝突後、商店の壁に激突。乗車3人のうち1人が死亡、1人が負傷。運転手(52歳)は拘束中。酒気帯びや薬物の形跡なしと警察が説明。現在も捜査中。
小学校前で車暴走 複数の児童と大人負傷 湖南
概要
湖南省常徳市の小学校前で白いSUVが暴走し、小学生や複数の大人が負傷。運転手は保護者らに取り押さえられた。「珠海事件(多数死傷)」の模倣との憶測も浮上している。
珠海の車暴走事件で日本大使館が注意呼びかけ
概要
2024年11月、広東省珠海市の施設周辺で車が暴走し、35人死亡、43人負傷する事件が発生。日本大使館は在留邦人に対し、外での目立った言動を避けるよう注意喚起を行った。
市街地の交差点で車暴走=歩行者ら9人死傷―江蘇
概要
江蘇省高郵市の交差点で乗用車が次々と歩行者をはね、2人死亡7人負傷。警察は運転手(25歳)を拘束し取り調べ中。中国では車を使った突入事件が多発している。
まとめ
各地で発生する「車暴走」事件はその規模や状況に若干の差異があるものの、多くが多数の負傷・死傷者を伴う重大事故となっています。共通するパターンとして【運転手の拘束】と【動機の不透明さ】が挙げられます。特に「疲労運転」「酒気帯びの否定」「模倣目的」など、事故の背景に対する憶測も広がっており、今後の捜査結果や公式発表が注目されます。