台湾メディアのNOWnewsによると、中国で9月3日に行われた抗日戦争勝利80周年の記念行事と軍事パレード(九三閲兵)を前に、北京で「総書記は辞めよ」と題する壁新聞が張り出され、海外のネットで拡散している。
投稿元はX(旧ツイッター)の著名アカウント「李先生はあなたの先生ではない」によれば、街頭の掲示板に白紙黒字で手書きされた壁新聞が映り、署名は「老工人」。日付は2025年8月13日と記されていた。文中に「習近平」の名前はなく一貫して「総書記」とのみ記されている。写真は「李先生はあなたの先生ではない」。

壁新聞は、国際情勢が複雑化する中「総書記が担う政治活動の実績は不明確」「汚職が集団化し党員の模範的役割は失われた」と指摘。「現実に照らせば総書記は職務に極めて不適任だ。生産力至上主義に偏り、政治思想教育を軽視し、毛主席に反対するのは重大な誤り」と断じている。
中国では軍事パレード前夜の8月29日夜、重慶市の「大学城」で「共産党打倒」を呼びかけるスローガンがビルの外壁に投影され、国内外で大きな注目を集めた。ネット上では実行者を「重慶の勇士」と呼ぶ声が広がった。
北京の壁新聞の掲示場所や時期は特定できない。ネット上の投稿は「先日の重慶でのスローガン投影には到底及ばない」とする声もあり、また「内容はどうであれ、重慶の投影事件の後に習近平へもう一撃を加えたものだ」と評価する意見も出ている。
一方で壁新聞が「毛沢東左派」のによるものではないかとの指摘も。「毛沢東派が習近平に反対するとは、奇妙なこと」、「毛沢東派はもともと正統性の後ろ盾があり、最大でも当局に呼び出されてお茶を飲まされる(注意を受ける)程度だ」、「毛沢東派は、習近平の左派的路線がまだ足りないと考えているのだろう。熱心だが愚かだ」などの意見が相次いだ。

1. 軍事パレード前夜、重慶に反共産党スローガン
- 概要:軍事パレードの前夜に重慶で反共産党スローガンが掲げられた出来事について報じています。政治的緊張の高まりを示すものとされています。
- URL:
https://www.alertchina.com/post-2264139-2/
2. 成都の歩道橋に民主求める横断幕 掲げた人は行方不明
- 概要:2025年4月15日深夜、四川省成都市金牛区の歩道橋に「民主こそが進むべき道」と書かれた横断幕が掲げられました。掲示した人物は現在行方不明と報じられています。
- URL:
https://www.alertchina.com/post-38357390/
3. 中国ネット上で習主席批判行動の呼び掛け
- 概要:2023年7月26日、成都で開催予定の「世界ユニバーシティー大会」に合わせ、習近平国家主席の独裁と腐敗に抗議するフラッシュモブ行動の呼びかけが中国ネット上でありました。これは「白紙革命」の再燃を掲げ、大会期間中に白紙を掲げて抗議するよう求める内容でした。当局は「カラー革命」につながるとして警戒しているとされています。
- URL:
https://www.alertchina.com/post-32887068-2/