北京で軍事パレード 中ロ朝3首脳が初「共演」

 中国北京で9月3日午前9時、抗日戦争勝利80周年の記念行事「九三閲兵(軍事パレード)」が行われた。習近平国家主席が天安門城楼に姿を現すと、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が習の右側、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が左側に並び、3人がそろって同じ壇上に立つ場面が映し出された。金正恩とプーチンの両氏が習近平氏と同じ場所に立つのは今回が初めて。台湾の中央通信社などが伝えた。



 軍事パレードは計26カ国の首脳が招かれた。インドネシアのプラボウォ大統領は当初欠席を表明していたが、国内のデモが続くなかでも北京に到着し、軍事パレードに出席した。

 中国中央テレビ(CCTV)の生中継によれば、習近平氏は中外の来賓と面会した後、天安門城楼へ進んだ。プーチンが右側、金正恩氏が左側に並び、3人は時折言葉を交わした。

 映像では、3人が壇上に立った後も同じ配置を保っていた。これは2015年9月3日に行われたパレードと対照的。当時は習近平の左側に共産党の現職・元幹部が座り、右側に外国来賓が位置していた。

 ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)によると、米在住の評論家、鄭旭光氏は中ロ朝の3首脳がそろって登壇したことについて「冷戦秩序の復活」を象徴するとみている。

 鄭氏によれば、冷戦終結は1989年のベルリンの壁崩壊により確定したが、近年は中朝の軍事同盟に加え、ロ朝間でも軍事協定が復活した。今回の光景は「毛沢東、スターリン、金日成の再現」のようで、朝鮮戦争期の冷戦構図に逆戻りしたかのように見える。

 鄭氏は、習近平氏の行動について、まず自己の権力維持を目的とし、次に党国家の利益、さらにその次に国際的対立への対応が来ると整理した。今回の軍事パレードは国際的な軍事的示威であると同時に、独裁者としての権力基盤を国内外に誇示する政治儀式だったと総括した。

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