広東仏山、チクングニア熱の緊急対応終了を宣言

 中国メディアの中国新聞網によると、広東省仏山市は8月26日、チクングニア熱の感染防止に関する記者会見を開いた。同市によれば8月25日までに新規感染者は9日連続で1日あたり50人未満にとどまり、市内の流行は低水準で散発的な状態となった。仏山市は「突発公共衛生事件3級対応」を終了し、対策は緊急処置から日常的な防疫対策に移行すると宣言した。



 文曦副市長は、チクングニア熱はヒトスジシマカなどの蚊が媒介する感染症で、毎年9~10月は台風や降雨、気温の影響で蚊が活発化しやすいと説明し「警戒を緩めてはならない」と述べた。

 仏山市は今後、地域ごとにきめ細かい防疫を強化し、「市が統括・区が責任・町村が実施」という仕組みを堅持する。市から村まで四層の連携体制を敷き、人員や物資を確保して恒常的に蚊の密度を監測する方針だ。

 仏山市は7月29日、「国家突発公共衛生事件応急予案」に基づき、3級応急対応を発動していた。中国の公共衛生事件の緊急対応は、特別重大(1級)、重大(2級)、比較的大きい(3級)、一般(4級)の四段階に区分される。

 報道によれば、中国で今年最初に海外からの流入によるチクングニア熱感染が確認されたのは仏山市順徳区だった。同区の発表では、8月17日から25日までの新規感染者は毎日20人未満に抑えられていた。

◇関連記事
中国でチクングニア熱拡大 湖北各地に無料検査拠点
○【特集】チクングニア熱、広東仏山で9000人 デング熱より症状長期化

タイトルとURLをコピーしました