中国でチクングニア熱拡大 湖北各地に無料検査拠点

 台湾の聯合報によると、蚊を媒介とするウイルス性感染症のチクングニア熱が広東省から湖北省など十数の省に広がり、香港やマカオにも拡散している。湖北省の複数都市はこのほど、市民に無料で検査サービスを提供すると発表した。



 中国メディアの澎湃新聞によると、湖北省襄陽市の疾病予防コントロールセンターは8月24日、微信(ウィーチャット)の公式アカウントで、チクングニア熱を含む蚊媒介感染症の無料相談と検査を始めると発表した。市内の疾病対策機関や一部医療機関に無料検査拠点を設け、市民に検査・相談を行う。

 襄陽市当局は、特に海外や広東、広西など高リスク地域から襄陽に入った人で、発熱、関節痛、発疹などの症状が出た場合は、最寄りの検査拠点で検査を受けるよう呼びかけている。襄陽市当局が公表した無料検査拠点は計17カ所で、市区、襄州区、棗陽市、宜城市などに分布している。 湖北省孝感市当局は24日、無料検査拠点18カ所の設置を公表。隨州市当局も23日に23カ所の検査拠点を発表した。仙桃市の衛生健康委員会も同日、第一人民病院の感染症外来などで無料相談・検査を開始する計画を公表した。

 隨州市当局の公告では、依然として国外からの輸入症例が見られる一方で、広東省珠江デルタ地域(特に仏山市)から広西、湖南、四川、湖北など十数省と香港、マカオに感染が拡大しており、広西の複数地域ではすでに地元感染が発生していると警告している。

 一方、南方日報によると、広東省全体の新規チクングニア熱感染者は過去1週間で大幅に減少し、336人となった。重症例や死亡例は報告されていない。仏山市の新規感染者は206人で、省内各都市で唯一100人を超えた。

◇出典
https://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_31471416

這些地方淪陷!大陸屈公病已擴散至廣西、湖南、四川及湖北等十餘省 | 聯合新聞網
蚊媒病毒性疾病屈公病,已自廣東蔓延到湖北等十餘個省份和香港、澳門。湖北省多地日前宣布,免費提供屈公病檢測服務。

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