広東仏山で市街地冠水 防疫対策で被害深刻化か

 中国メディアの極目新聞などによると、台風11号(ポードル)の影響で、チクングニア熱流行の起点となった広東省仏山市で14日、大雨が降り、市内の各地で深刻な浸水被害が発生した。道路は河川と化し、自動車が流される状況となった。複数のネットユーザーからは、当局が防疫対策として下水道に防蚊ネットを設置したため排水が滞ったと指摘している。


 中国の気象台によれば、台風が大量の水蒸気を珠江デルタに送り込んだ結果、仏山市では14日に豪雨となり、南海観測所では6時間降水量が200ミリを突破した。


 複数のネットユーザーは投稿で、今回の浸水が以前に下水道へ取り付けられた防蚊ネットと関係しているのではないかと指摘した。仏山市の一部地区ではこれまで、作業員が下水道マンホールの小さな穴をテープでふさいだり、雨水の流入を防いで蚊の発生を抑えるために下水口に網を設置したりしていた。


 極目新聞が15日、仏山市水務局に電話で問い合わせたところ、担当者は「14日の雨は非常に短時間で激しく降り、時間降雨量としては仏山市の観測史上最大だった」と説明した。そのうえで、防蚊ネットが排水に影響を及ぼしたかについては「現時点では判断できない」と述べた。


 仏山市は7月8日に初めてチクングニア熱の輸入症例を報告して以来、感染は広東省全域、隣接地域、さらには香港・マカオ・台湾へ拡大。8月10日時点で広東省の累計感染者は9100人を超えている。市は7日から「愛国衛生運動統一行動」と題する大規模な防疫活動を展開し、全域での防蚊対策を進めてきた。
 仏山市衛生健康局によれば、14日の新規感染者は84人で、拡大ペースは鈍化している。

◇出典

廣東佛山暴雨嚴重淹水 原因指向中國防疫措施[影] | 兩岸 | 中央社 CNA
受到颱風楊柳影響,中國屈公病疫情起源地廣東佛山市14日降下暴雨,多地嚴重淹水,道路變成河,汽車水上漂。多名網友指出,官方為了防疫,在下水道安裝防蚊網,導致排水受阻。
佛山多地内涝,网友怀疑防蚊网影响排水,官方回应
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