中国メディアの澎湃新聞などによると、内モンゴル自治区西部のオルドス市で18~19日に豪雨が発生し、19日午前10時30分時点で同市東勝区で3人が死亡、ダラト旗で3人が行方不明となった。関係部門が現在も捜索救助を続けている。
オルドス市気象台は18日午後11時34分、豪雨の最高レベルである赤色警報を発表した。18日午後から19日未明にかけて東勝区では最大214ミリの降雨を観測し、街路が深刻に冠水した。救援隊は閉じ込められた人々を救出した。複数の住宅団地では地下駐車場が浸水して車両が水没した。屋外駐車場では斜面が崩れて車が押し潰される被害も出た。

オルドス市と東勝区の緊急管理当局は、発生直後から住民の避難や排水作業を進め、現場で被害状況の確認を続けている。ダラト旗でも18日から19日にかけて豪雨に見舞われ、3人が行方不明となっている。
内モンゴル自治区気象局によると、19日から21日にかけてオルドス周辺の「河套地域」から東部にかけて中~大雨が予想され、局地的には豪雨となる可能性がある。短時間の強雨や雷を伴う突風、ひょうなどの強い対流性の気象現象も見込まれるとして、山崩れ、中小河川の氾濫、地質災害、都市型の冠水など二次災害への警戒が呼びかけられている。住民には、山間部や河谷など災害リスクの高い地域への立ち入りを避け、河川付近での宿泊を控えるよう注意が促されている。
さらに、16日夜には自治区バヤンノール市で土石流が発生し、キャンプ中の13人が流された。1人が救助されて通報したが、10人が死亡し、2人が行方不明となっている。