中国福建省泉州市泉港区の泉港石化園区で8月29日、化学メーカーから臭素が漏れ、工場周辺がオレンジ色の霧に覆われる事故が起きた。地元当局によると、漏れは小規模で、同日中に現場での処置を終えた。8月30日時点で中毒やけがをした人の報告はなく、漏出原因について当局が調べている。
事故が起きたのは、泉港石化園区の南山片区にある化学メーカー。29日、現場を撮影した動画が中国のSNS上に相次いで投稿され、工場の設備や配管の周辺を濃い橙赤色の霧が覆っている様子が広がった。周辺住民から健康への影響を懸念する声が上がった。
漏出源を遮断、29日午後に現場処置完了
新京報によると、泉港区応急管理局は事故後、企業側と関係当局が直ちに漏出源を遮断し、必要な安全措置を講じたと説明した。漏れは主に工業団地内部にとどまり、団地の外周には幅約550メートルの安全・環境隔離帯が設けられているという。29日午後には現場での処置を終えた。
同局は30日、専門家と法執行担当者を現場に派遣したと説明し、住民には事故の中心地点に近づかないよう呼び掛けた。別の担当者は、今回の事故について「小規模な漏れ」で、危険な状態は既に制御されたとしている。
30日時点で、臭素の拡散による中毒者や負傷者の報告はない。泉港石化工業園区管理委員会と泉州市生態環境局も、事故への対応は全体として完了したとしている。
空気質を測定、結果はまだ公表されず
事故当日の29日には、生態環境部門が現場に入り、周辺の空気質の測定を実施した。ただ、新京報が取材した30日午前の時点では測定結果は公表されていなかった。漏れが起きた詳しい原因についても調査が続いており、正式な事故報告はまだ発表されていない。
臭素は化学記号Brのハロゲン元素で、常温では赤褐色の液体となる。揮発しやすく、蒸気には強い刺激性がある。中国化工博物館の解説によると、有毒で刺激性を持ち、常温・常圧でも赤色の蒸気を生じる。今回、現場上空が橙赤色に見えたのは、漏れた臭素が気化したためとみられる。
事故を巡っては香港の星島頭條や東網も報道。いずれも地元当局の説明として、漏れは工業団地内部の小規模なものにとどまり、一般には周辺住民の健康に影響を及ぼす状況ではないと伝えている。
(2026年8月31日)
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出典
- 泉州一化工园区发生危化品泄漏:现场已处置完毕,未接到伤亡报告
- 泉州泉港一园区疑似发生溴泄漏,区应急局:此前已安排专家和执法人员前往现场处置
- 泉州化工廠溴洩漏 半空染成迷幻橙色
- 化工园区溴泄漏橙雾笼罩 专家到场处置
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