中国重慶市の人気観光地、洪崖洞近くで8月25日夜、豪雨で冠水した歩道を歩いていた観光客の母娘2人が感電したとみられ、倒れて意識を失った。2人は病院に搬送され、母親は軽傷で大きな問題はないが、18歳の娘は26日夜時点でも重篤な状態で治療を受けている。重慶市公安局渝中区分局や電力部門が事故原因を調べており、漏電が原因だったかどうかはまだ正式に確定していない。
豪雨で冠水、洪崖洞近くの歩道で2人倒れる
渝中区公安局によると、事故は25日午後8時35分、渝中区嘉浜路88号の歩道橋下の歩道で発生した。当時、重慶市中心部では短時間の激しい雨が降り、洪崖洞周辺の道路には水がたまっていた。
倒れた2人は重慶市外から訪れていた母娘だった。央広網などによると、娘は18歳で、母親とともに観光で重慶を訪れていた。母親のけがは比較的軽いが、娘は重体で、26日夜時点で病院で治療が続いている。
香港紙などが伝えた目撃者の証言では、2人が倒れた場所には広さ約2~3平方メートル、水深約10センチの水たまりができていた。救助しようと近づいた人が電気によるような強いしびれを感じたという。
現場では、直接手を触れて救助することが危険と判断した市民らが、傘の柄やビニール袋などを利用して2人を冠水部分から引き上げた。その後、心肺蘇生を行い、到着した救急隊が病院に搬送した。現場の映像でも、救助しようと水の中に入った人が、感電したように体を反応させる様子が確認されている。
公安と電力部門が原因を調査
渝中区公安局は26日未明、現場周辺で安全管理措置を取り、関係部門が原因を調べていると発表した。国網重慶市区供電公司の担当者も25日夜から現場に入り、26日朝まで調査・対応を続けた。
央広網によると、公安や電力など複数の部門が合同で事故の具体的な原因を調べている。現場周辺は安全確認などを経て、26日夜までに通常の通行が再開された。
香港の星島頭條や東網は「雨による漏電の疑い」と報じているが、中国本土の公安当局の公式発表は「疑似触電(感電した疑い)」との表現にとどめている。電気がどの設備から漏れたのか、落雷など別の要因が関係したのかを含め、27日午前までに公式な調査結果は公表されていない。
中国では、大雨で冠水した道路で漏電による感電事故が繰り返し発生している。2024年9月には広東省広州市で街路灯から漏電し2人が死亡。同市では同年8月にも冠水した道路で1人が感電死し、7月には河南省鄭州市でも1人が死亡した。2023年7~8月にも同様の事故で4人が死傷している。2025年7月の湖北省咸豊県の豪雨でも、冠水した街路で夫婦が感電死したとの情報が出た。豪雨時には冠水そのものだけでなく、街路灯など電気設備からの漏電も危険要因となっている。
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