遼寧・海城の酸菜漬け穴で4人死亡 安全対策怠り中毒事故

遼寧省海城市で発生した酸菜の漬け穴における中毒事故について、中国当局は有限空間作業の安全対策が守られなかったことが原因とする調査結果を公表した。事故では4人が死亡し、生産安全責任事故と認定された。

海城市の酸菜製造作業場で4人が死亡

遼寧省鞍山市応急管理局は8月3日、2025年6月15日に海城市興海街道大王コミュニティで発生した酸菜(白菜の発酵漬物)の漬け穴での中毒事故に関する調査報告を公表した。

事故は、農家内に設けられた酸菜の製造作業場で発生した。酸菜を漬け込む大型の漬け穴を清掃していた4人が相次いで倒れ、救助後に病院へ搬送されたものの、全員の死亡が確認された。

調査チームは、この事故を有限空間作業に関する安全規定が守られずに発生した「生産安全責任事故」と認定した。

有限空間作業で安全対策を講じず有毒ガスが発生

調査によると、作業員3人は有限空間作業に必要な安全知識を十分に持たないまま、換気やガス濃度測定、防護具の着用などの安全措置を一切講じずに酸菜の漬け穴へ入った。

穴の底部に残っていた酸菜の廃液が清掃作業によってかき混ぜられた結果、硫化水素などの有毒ガスが揮発して穴の内部に滞留し、人体に危険な濃度に達した。3人は中毒・窒息状態となった。

異変に気付いた漬け穴の所有者は、安全防護措置を講じないまま救助に入ったため、自身も中毒となり、事故は4人死亡という重大事故へ拡大した。

行政の監督体制にも不備を指摘

調査報告は、事故原因として現場の安全管理だけでなく、行政の監督体制にも問題があったと指摘した。

海城市市場監督管理部門については、各郷鎮・街道における大型漬け穴による酸菜製造への監督・指導が十分でなく、監督責任の履行や管理措置、防止に向けた関係部門の連携体制も不十分だったと認定した。

また、興海街道弁事処についても、大型漬け穴による酸菜製造の実態把握や調査、安全リスクの管理、危険箇所の是正が徹底されていなかったと指摘している。

当局は関係機関に反省文提出を勧告

報告書は、海城市市場監督管理局と興海街道弁事処に対し、海城市党委員会と市政府へ書面による反省を提出するよう勧告した。さらに、海城市党委員会と市政府についても、鞍山市党委員会と市政府に対し書面による自己検証を行うよう求めた。

今回の事故は、酸菜製造作業場で行われた有限空間作業において基本的な安全対策が講じられなかったことに加え、行政による監督体制の不備が重なって発生したものと位置付けられている。


出典

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2026年8月5日

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